Q. 創業の動機やエピソードを教えてください。私は幼い頃からアイスがとても身近な存在でした。実家の冷凍庫にはいつもアイスがあり、家族みんなで食べるのが当たり前。一方、妻は幼い頃から祖母と一緒にジェラート専門店へ行くことが楽しみで、今でもそのお店を訪れるほど、ジェラートには特別な思い入れがあります。また、学生時代に飲食店でアルバイトをしていた経験から、お客様と会話をしたり、自分たちが提供した商品で笑顔になっていただけたり、「また来るね」「おいしかった」と声をかけていただけることに、大きなやりがいを感じていました。その後、私は臨床工学技士、妻は看護師として医療の現場で働いていました。医療の仕事は本当にやりがいのある仕事ですし、多くのことを学ばせてもらいました。しかし、病院は体や心に不調を抱えた方が訪れる場所です。患者さんを治療し、マイナスの状態をゼロに近づけることはできても、その先の「心までプラスにすること」の難しさを感じる場面も少なくありませんでした。そんな中、家族旅行で訪れた一軒のジェラート専門店が、私たちの人生を大きく変えました。地元の牛乳を使った美味しいジェラートはもちろん、子どもからお年寄りまで、たくさんの人が笑顔でジェラートを楽しむ光景が今でも忘れられません。旅行中も夫婦で「あんなお店を自分たちもつくれたら素敵だね」と何度も話し、それが創業を決意するきっかけになりました。私たちが目指したのは、ジェラートを売ることではなく、人が自然と笑顔になれる場所をつくることです。医療現場で培った「相手に寄り添う気持ち」と「衛生管理への意識」を大切にしながら、誰もが安心して楽しめるお店でありたい。そして、ジェラートを通して、食べた人の心が少しでもプラスになる時間を届けたい。そんな思いを込めて、夫婦でジェラテリア コンナカをオープンしました。Q. 失敗談はありますか。そして今ならどうしますか。「これが大きな失敗だった」と言えるような経験は、今のところありません。 もちろん、営業をしていると「もっとこうすればよかった」と思うことは日々あります。ただ、その都度夫婦で話し合い、お客様からいただいたご意見や自分たちの反省をもとに、一つひとつ改善を重ねてきました。 開業してまだ間もない私たちだからこそ、失敗を恐れるのではなく、小さな改善を積み重ねることを大切にしています。これからも現状に満足せず、お客様に「また来たい」と思っていただけるお店づくりを続けていきたいです。Q. これから一歩を踏み出す方へメッセージをお願いします!私たちは「人を笑顔にできる仕事がしたい」という思いだけを信じて創業しました。 もちろん、創業には不安もありますし、思いどおりにいかないこともたくさんあります。でも、「なぜ始めたいのか」という想いがしっかりしていれば、困難があっても前を向いて進んでいけると思います。 自分の夢や挑戦が、誰かの笑顔につながる仕事なら、ぜひその一歩を踏み出してみてください。応援しています。Q. ご自身と事業の紹介をお願いします夫婦ともに医療従事者を経て、「人の心をプラスにできる仕事がしたい」という思いから、2025年4月に横須賀市で「ジェラテリア コンナカ」をオープンしました。「食べてにっこり、こころはほっこり」をコンセプトに、三浦半島の低温殺菌牛乳をはじめ、地元の食材を積極的に使用したジェラートを一つひとつ店内で手作りしています。 また、私たち自身も子育てをする親として、小さなお子さま連れのご家族にも安心して過ごしていただけるよう、お店づくりの一つひとつを夫婦で考えました。店内のレイアウトや設備、サービスにも細かな工夫を取り入れ、お子さまからご年配の方まで、誰もが気軽に立ち寄り、心地よく過ごせる空間づくりを大切にしています。 ジェラートを通して、子どもから大人まで、誰もが自然と笑顔になれる時間を届け続けたいと思っています。Q. 横須賀商工会議所を利用して役立った点を教えてください!創業時は事業経験がなく、希望していた融資額も大きかったため、自分たちだけでは創業まで進められるか不安でした。 横須賀商工会議所を利用して特に役立ったと感じたのは、融資に関するサポートです。私たちの状況や事業内容を理解したうえで親身に相談に乗っていただき、金融機関との調整も行ってくださいました。そのおかげで希望していた融資を受けることができ、安心して創業準備を進めることができました。横須賀商工会議所は、分からないことを相談するだけでなく、創業者の立場に立って一緒に道筋を考えてくれる、とても心強い存在だと感じています。ジェラテリア コンナカ 石過 新介さん