Q. 創業の動機やエピソードを教えてください。25年間サラリーマンとして働く中で、居心地の悪さはなく、毎月安定した給料もありましたが、どこか「何かが足りない」と感じるようになっていました。人生は一度きり、新しいことに挑戦したいと思いながらも、何をしたいのか分からない日々が続いていました。そんな中、もともと人に喜んでもらうことが好きだった私は、ひょんなことから無添加プリンを作り始め、家族や親戚、友人、近所の方々に食べてもらうようになりました。「とても美味しい」「また食べたい」という声を多くいただき、少しずつ改良を重ねていくうちに、これを仕事にしたいという想いが芽生えていきました。※大量生産ではなく受注生産、容器は使い捨てではなく瓶を使用し、可能な範囲で回収・再利用する。生まれ育った横須賀で、「環境にも健康にも配慮したスイーツ事業」を展開したいと考え、創業を決意しました。Q. 失敗談はありますか。そして今ならどうしますか。開業前に、もっと早い段階からSNSで発信をしておけばよかったと感じています。創業当初は「良いものを作れば売れる」と考えていましたが、レッドオーシャンであるプリン業界において、コンセプトや差別化を十分に発信しないまま動いてしまったことは、準備不足だったと反省しています。今なら、自分一人で抱え込まず、早い段階から商工会議所や支援機関に相談し、業種は違っても多くの起業者と関係を築き、アドバイスをもらっていたと思います。Q. これから一歩を踏み出す方へメッセージをお願いします!「準備が整ってから始めよう」と思っていると、なかなか一歩は踏み出せないものだと思います。私自身も不安だらけでしたが、実際に動いてみて初めて見える景色がありました。悩んだときは、商工会議所や経験者に頼ることも、前向きで大切な選択のひとつだと思います。商工会議所を通じて同じように起業に挑戦する仲間の存在を身近に感じられたことは、私にとって前進するための大きな起爆剤になりました。Q. ご自身と事業の紹介をお願いします横須賀市米が浜通りを拠点に、無添加プリン・ゼリーの受注生産、卸売、OEM製造を行っています。保存料を使用せず、必要な分だけを製造することで、フードロス削減に取り組んでいます。また、使用する瓶は回収・再利用することで、ゴミやCO₂排出量の削減につなげ、環境負荷の低減を目指しています。ホテル、飲食店、シニア施設、イベント、企業向けなど、用途に応じた柔軟なロット対応が強みです。「おいしい」だけでなく、「環境にも健康にもやさしい」、そして「安心して選んでいただけるスイーツ」を、横須賀から広げていきたいと考えています。Q. 支援機関を利用して役立った点を教えてください!横須賀商工会議所をはじめとする支援機関では、起業に必要な基礎知識、事業計画書の書き方、視野の広げ方、各種セミナーへの参加機会、そして第三者視点でのアドバイスをいただきました。一人で考えていると見えなくなってしまう部分を客観的に整理してもらえたことで、「何を強みに、誰に届けるのか」が明確になっていきました。相談できる人や場所があることの心強さを、改めて実感しています。HIPSTER 濱田 聖子さん